フリー(上演料無料)で使える演劇の台本

このページでは、僕が劇団で上演してきた演劇の脚本(台本・シナリオ)を公開しています。
お問合せフォームからご連絡いただければ、有料・無料公演を問わず、上演料などなく無料で使っていただけますので、ご自由にご利用ください。

とはいえ、著作権を放棄しているわけではありません。
必ず「作/渡辺和徳」というように、クレジットを掲載してください。
また、あくまでも演劇公演の上演を許可するものであり、公演の録画やその映像の公開等、作品の二次使用につきましては改めてご相談ください。

公演写真

「怪物」(2014年12月上演)

「俺には、俺の罪が分からない…」

戦後の混乱期のただ中にある廃墟の街で、連続殺人事件が起きた。
被害者は皆、両目をつぶされ、体を焼かれていた。その凄惨な殺し方に、人々はこう噂した。

怪物が現れた—と。

事件の捜査にあたっていた刑事・若林は、捕らえられたばかりの犯人と向き合っていた。
人々からせむしと呼ばれた片腕の男は、体中に私刑の傷を負い、牢につながれている。
人々は彼を犯人と決めて疑わなかったが、若林だけは小さな疑念をぬぐい去れずにいた…。

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「道化師の歌が聴こえる」(2013年7月上演)

そこは、壁に閉ざされた町。
誰も出入りするものはなく、また誰も壁の外を見たことがない。それでも町の人々は、そこでずっと平和に暮らしてきた。

だがある日、その町で一人の女が殺された。
捕まったのは、最近街にやってきたばかりの一人の余所者。
今まさに、町の人々による裁判が始まろうとしていた。

なぜ、余所者は女を殺さねばならなかったのか。
そして余所者は、何故この町にやってきたのか。

やがて見えてくる町の真実の姿。
たった一人の男の願いが、町の秩序を大きく揺り動かしていく。

「明日は、きっといい日だ」

そして二発目の銃声が、町に響き渡った。

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「鬼〜贋大江山奇譚」(2008年12月上演)

「情けなしとよ、客僧たち
 偽り非じといひつるに、鬼神に横道なきものを…」
 (謡曲「大江山」より)

鬼子としてこの世に生を受けた伊吹は、生まれ落ちてすぐに殺されるところを朝廷に救われた。そして生き延びさせる代わりに剣を学び、鬼退治を命じられる。

百人、鬼を斬れば、人間になれる。人として認められる。

その言葉を信じ、以来、朝廷に仇なす多くの鬼たちを退治してきた。
いつか人間として受け入れられる日を夢見て…。

やがて大人になった伊吹は、最後の鬼退治を命じられる。大江山に住むという、その鬼を退治すれば人間になれる。だがその鬼、弥三郎と出会ったとき、伊吹の運命は大きく動き始める。

「…ひとつだけ教えてくれませんか。
 鬼を退治し、鬼のいなくなったこの都は、本当に幸せなのですか。
 恐れを失くしたこの国は、本当に幸せなのですか。
 平和なこの国は、本当に幸福な国なのですか。」

鬼とは何か?人とは何か?
人は鬼を退治して、一体何を手に入れようとしたのか?

人を救おうとする想いが他方で人を殺し、豊かであろうとする努力が人の心を荒ませる。
有名な「酒呑童子」の物語をモチーフに、現代の矛盾に潜む「鬼」の姿を暴き出す。

「オレが鬼なら、お前はなんだ?」


この作品だけ、随分と古い作品になります。
劇団で初めて上演したオリジナル作品で、勢いに任せて書いたようなイメージがあります。
もうこういう作品を書くことは二度とないだろうな、と思っているのですが、若い子たち、特に高校生や大学生などには好まれるようで、今でも「上演してもいいですか?」という問合せをいただきます。
そこで、台本を再公開することにしました。

元々の台本と、北区AKT STAGEの中高生ワークショップ「北区AKT STAGE 演劇部」が上演した際に60分バージョンも作ったので、その両方を掲載しておきます。
60分バージョンは、元々の役を2〜3人に割り振って、16人で上演できるように編集してあります。