7. 書く時に使うもの・脚本書式

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メモ帳と鉛筆

基本です。どれだけテクノロジーが発達しても、手書きが一番思考を整理してくれます。
僕のお気に入りのノートは、ツバメノートと無印良品の罫線なしのメモ帳です。

MacBook Pro / iPad / iPhone

自他共に認めるAppleユーザの僕は、この3機種を愛用しています。
ガッツリ気合いを入れて書く時、あるいはバーっと一気に書いちまえ!…という時には、やはり机でMacBookに向かうのが一番です。出先で空いた時間に仕事をしたり、コーヒーショップで書くにはiPadがちょうどいいです。ゴロゴロしながら考えつつ、思いついたらメモをする、といった時には、iPhoneが便利です。後は、移動中の電車の中でiPhoneで書くことが多いですね。
机で疲れたら、iPhoneを持ってゴロゴロしながら続きを書くことも多いので、瞬時にデータを同期してくれる機能は必須です。

脚本執筆に使えるテキストエディタ

僕は基本的に、全てテキストエディタで脚本を書きます。最終的にはWordにして納品しますが、Wordで書くことはまずありません。
僕が今使っているテキストエディタは、1WriterとiWriter Proです。僕がエディタを選ぶ基準は、

・機能が少なくシンプルで、起動が速いこと(思いついたらすぐ書ける!)
・iPhone〜iPad〜MacBook間の同期が瞬時にできること(いつでもどこでも書ける)
・自動保存してくれること(クラッシュしてもデータが消えない!)
・見た目がきれいなこと(書いてて気持ちがいい)
・iPhoneアプリでTab入力ができること(僕は役名とセリフの間にTabを入れるので…)

こんな感じです。
1WriterはMac用がないのですが、同期はiCloud Driveに保存されるだけなので、それをiWriter Proで開いて編集しています。
とことん書くことだけに特化したアプリは、やはり無駄がなくて気持ちいいです。

Microsoft Word

説明不要の定番ソフトです。
ですが僕は、依頼先に納品する時にしか使っていません。
テキストエディタで書いたものを、Wordにコピペ → スタイルを適用 → 印刷するだけです。

egword Universal 2

特に外部に納品するわけではなく、自分の劇団で稽古する時には、egwordで印刷しています。
Mac用のソフトですが、圧倒的な軽さ・速さが魅力です。
同じく、コピペ → スタイルを適用 → 印刷するだけですが…。

Zavala

アウトラインプロセッサです。
アウトラインプロセッサとは、箇条書きをするためのソフト、と思えばいいと思います。
台本を書く初期に、アイデアと全体の構成をまとめるときに使いますが、最近はあまり活躍の場がありません。
メモ帳と鉛筆でアイデアのかけらをあれこれ書き出して、それをいったん整理するためにアウトラインプロセッサを使って、またメモ帳に戻って…という感じです。

僕の脚本の書式

「台本の書式はどうしたらいいですか?」と聞かれる人がいますが、台本に正式な書式はありません。
稽古で使うものですから、読みやすければなんでもいいと思います。

<縦書き・横書き>
僕は必ず縦書きです。

<段落設定>
最初の行:ぶら下げ 6文字
(キャラクターの名前が長い時は、それに合わせて文字数を設定)
僕はこれを「台本用」という名前でスタイル登録しています。

<1ページの行数>
40〜44行。これでだいたい1分半〜2分/1ページです。

<ページの余白>
上:30mm 下:25mm 左右:20mm

上側は、スタッフがきっかけを書き込めるように広めに。
下側は、特に気にしません。
左右も気にしませんが、狭いと台本を持ちにくいです。

<ページ番号>
必須です。場所は右・真ん中・左どこでも構いません。

<改稿日>
稽古中に何度も改稿が続くような時には、ヘッダーやフッターに「○月○日」というように、日付を入れることもあります。

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この記事を書いた人

渡辺和徳のアバター 渡辺和徳 9PROJECT LLC 代表社員

脚本家・演出家、9PROJECT LLC代表
(一社)日本文化大衆演劇協会アドバイザー

1999年、北区つかこうへい劇団に入団後、つかこうへいに文才を認められ、氏のもとで作・演出を学ぶ。現在は舞台、映像を問わず数多くの脚本・演出を手がける他、演技・脚本・児童向けアウトリーチ活動など、各種ワークショップの講師も行っている。

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