1-2. アイデアのかけらを集める

何か書きたいものが浮かんできたら、書き始めなくてはいけません。ですがフワッとイメージが浮かんだだけの状態では、まだ全体像は見えてこないでしょう。ここできっちりプロットをまとめて…というのももちろん良いのですが、もう少し作品のイメージを広げてみましょう。その一番良い手は、とりあえず書く、です。

ただし、誤解してはいけません。きちんとした台本を作っていくのではなく、雑なメモ書きをたくさん作るのです。たとえば、こういうものです。

脈略のないセリフ

前後関係も何もなく、ふっと頭に思いついたセリフがあれば、あるだけ書き出しましょう。

もはや、だれがしゃべっているのか、そんな人間が出てくるのかさえ、気にしなくて良いです。ただただ、思いつくままに、思考を止めないで。会話になったら、なったで構いません。「こんなシーン、ホントにあるのか?」とか疑問に思ってはいけません。

こういう時に、すごい名台詞(と自分が思ってしまうもの)が出てきたりするものなのですが、実際に書く時には、執着せずに捨てる時は捨てましょう。これは着想のためのメモ書きです。

すごく書きたいワンシーン

セリフと同様、着想した際に思いついた胸アツ展開などがあったら、書いてしまいましょう。

これも脈略とか気にしてはいけません。漫画やアニメの二次創作などでよくある、なんでこうなったのか分からないけどすごく尊いシーンだけ1PマンガにしてTwitterにあげてみました、という感じのヤツです。こういうシーンが、全体の方向性を決めてくれたりします。

ですが、これは本当になぜなのか分からないのですが、全体がまとまってくるとこういう“一番書きたかったはずのシーン”が物語の流れをものすごく邪魔してくることがよくあります。ですが好きで書いたシーンなので、削れなくなってしまうのです。書く時はノリに任せて、執筆の段階では冷静に切り捨てる、これが重要です。

シーンのあらすじを書く

セリフにしたりするのが大変なら、あらすじだけというのも良い手です。全体のあらすじではなく、思いついたシーンのあらすじです。

あらすじにする利点は、一行のセリフが続かないばかりに、思考が止まってしまうのを防げることです。アイデア出しは思考の連鎖が重要です。途切れてしまうくらいなら、あらすじにしてしまえばいいのです。

セリフが思いついたところはセリフを書き、3秒迷ったら「と、けんかする二人。そこに○○がやってきて、それを止める」などと書いて、またセリフを書く、というように、セリフとあらすじをミックスするのも良いでしょう。

大切なのは、思考を止めないこと

何度か書いたように、この段階のアイデア出しでは思考を止めないことが大事です。

こういうものを書きたいから、それに沿ったアイデアじゃないとダメ、というのは、非常に効率の悪い考え方です。これをやると、100点のアイデアが出るまでただひたすら悩むだけ、となります。

「これできるかな」「あ、だったらこういうのもあるな」「こんなことしてみたりして」というように、気楽に、ふざけながら考える方が思考が柔軟になります。良し悪しなど考えず、思いついたら、思いついた端から書き留める、そしてそのアイデアにアイデアを足していく…。

とんでもないところに行ったところから、思いがけず良いアイデアが出てきたりするものです。

この「思考を止めない」考え方について、もっと知りたい方は「Yes, and」という言葉を検索してみてください。

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