さて、執筆について書くのもこれが最後の項になります。最後は、つい陥りがちな作家のエゴについてお話しましょう。 想像力を使うということ 物語を書く際は、観客のスピード感を意識して、緩急つけて書いた方が良い、というのはお話し…...
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3-5. 筆が止まった! – なぜ書けなくなるのか
プロットをどれだけ練り上げていても、途中で書けなくなることはよくあります。これはもう仕方ありません。そういうことはあるのです。全体を見渡しやすい短編などではノンストップで書けてしまうこともままありますが、長くなってくると…...
3-4. 伏線のはり方 – 人を描けば、伏線は生まれる
劇作を教えるコースをやっている中で、よくきかれる質問の一つに「伏線ってどうやって張ったらいいんですか?」というものがあります。この質問には、僕はけっこう「うーん…」となってしまいます。というのも、そういう質問をする人は、…...
3-3. 場を動かすということ – 期待させ続ける構成
プロットの章で、全体の構成の中で真ん中が一番難しい、ということを話しました。実際、観客を期待させ続けるというのは、本当に難しいことです。僕自身、一番筆が止まるところ、といっていいでしょう。 基本の流れとして、葛藤→選択→…...
3-2. セリフを書く – セリフと日常会話は違う
ここでは、セリフというものについて解説していきたいと思います。どちらかというと脚本やシナリオ、戯曲を書きたい人向けの話になってしまうかと思います。小説などの文章メディアの人にとってもセリフは重要ですが、脚本向けの話しもし…...
3-1. 「だれ」が「どうなる」 – 人間を書くということ
プロットが出来上がったら、実際の執筆に入ります。もちろん、アイデア出しの段階で、すでに書いてあるシーンもあるかもしれません。しかし、プロットがまとまってからが本格的な執筆です。 プロットがきちんとできていれば「書く内容」…...
2-7. 寄り道 – 自分の書いたものに執着してはいけない
アイデアというものは、連鎖で生まれてくるものだというお話は前にしました。 あれも出来るんじゃないか、これも出来るんじゃないか、だったらもっとこうしてみようか…。そうやってどんどんと連鎖させていった結果、本来の筋からかけ離…...
2-6. 物語をおもしろくするもの
プロットの完成 主人公の表向きと内面の目的が決まり、全体の構成が見えてきました。その主人公の変化を起こすためのサブキャラクターの配置も決まりました。サブキャラクター自身の物語も見えてきています。もう、皆さんの中には、自分…...
2-5. キャラクターを配置する
ここまでで、主人公の初めと終わりが決まり、表向きの目的と内面の目的が定められました。内面の目的は、中間点で大きく変わり、主人公は自身の欠損に気づき、その欠損と対峙しながら、乗り越えるべき壁に立ち向かいます。そして壁を乗り…...
2-4. 主人公の目的 – 表向きの目的と内面の目的
さて、パートごとの役割が見えたところで、今度は主人公の内面にフォーカスを当てたいと思います。物語とは、人間が変化していくものだ、ということは前述しました。そのために、主人公の目的を明確にします。 主人公の目的(1) …...